髪型から屋台まで「韓国風」の沼にハマった日本（上）

日常生活になった韓流…コンテンツ輸出、5年間で2倍に

　「韓流コンテンツの躍進が止まらない。韓国のコンテンツ産業は日本を圧倒する勢いだ」

　韓国の文化コンテンツの世界的な成功にスポットライトを当てた記事が日本のメディアで年初から報道されている。K－POPやKドラマがリードする韓流コンテンツの輸出規模が、「アジアのコンテンツ強国」と言われていた日本を遠く引き離しつつあるということだ。韓日関係の冷え込みや新型コロナウイルス感染症という壁があっても、最近「第4次韓流ブーム」（動画配信サービスNETFLIX〈ネットフリックス〉などインターネット・プラットフォームを中心に広がった韓流ブーム)」が日本人の日常生活の中に定着し、韓流コンテンツのグローバルな人気を追いかけようという試みまで出てきている。

【グラフ】韓流コンテンツ産業輸出額の推移

■日本メディア「韓流産業、日本を圧倒」

　日本経済新聞は4日、「韓国の2021年のコンテンツ輸出額は5年前の倍に達する見通しだ」「韓国のコンテンツ産業は日本を圧倒する勢いを示している」と報道した。韓国コンテンツ振興院によると、2021年の韓国文化コンテンツ輸出額は前年より約7％増の115億6000万ドル（約1兆3000億円）に達する見通しだという。これは5年前の約60億1000万ドル（約6980億円）の2倍近い数字だ。日本で人気を集めているドラマなどの放送コンテンツ部門については「詳細な定義が異なるので単純比較は難しい」としながらも、「韓国の放送コンテンツ輸出額はすでに2019年時点で6億6800万ドル（約770億円）と、日本（530億円）を上回っていた」と伝えた。

　同紙は、ドラマ・音楽・漫画など各分野の韓日両国コンテンツ産業の現状も事細かく比較している。「全世界でシンドロームを巻き起こした韓国ドラマ『イカゲーム』が公開された昨年10月以降、ネットフリックスの非英語番組視聴ランキングでトップ10に韓国作品が3－4本ランクインし続けている」として、こうした成功がほかの韓流コンテンツの人気にもつながっていると分析した。K－POPについては「BTS（防弾少年団）を筆頭にBLACKPINK（ブラックピンク）などが続いている」と報じた。また、「日本のお家芸だった漫画も今や韓国勢がプラットフォームを握りつつある」として、韓国の「ピッコマ」（カカオ）や「LINEマンガ」（ネイバー）などの躍進を紹介し、「ネット大手のネイバーとカカオが、スマートフォンで読みやすく縦にコマ送りする『ウェブトゥーン』で覇権争いをしており、両社のプラットフォームに世界の漫画家が作品を投稿する傾向が強まっている」と伝えた。