しかし、大谷は飽くなきチャレンジ精神で限界を乗り越え、記念碑的な成績を今年残した。 大リーグ 140年余りの歴史で初めて、投手としての投球イニングと奪三振、打者としてヒット・打点・得点という、投打合計5部門で「100」を超えた。46本塁打を放ってア・リーグ3位になり、盗塁26個(ア・リーグ5位)で20-20クラブ入りも果たした。投手としても9勝2敗、防御率3.18で、文句の付けようのない成績を残した。今年7月のオールスター戦ではア・リーグの先発投手でありながら1番・指名打者として出場するという珍しい光景を生み出した。
■予言通り目標達成
野球史に残る1年を過ごした大谷は19日、大リーグ事務局が発表した全米野球記者協会(BBWAA)の投票の結果、1位票を30票集め、ア・リーグ最終週選手(MVP)に選ばれた。ア・リーグ MVP投票で満場一致により1位票を集めたのは大谷が史上11人目だ。日本の新聞各紙は号外まで発行、大谷のMVP選出を報じた。
高校時代に大谷が作成した人生計画表をあらためて振り返ってみると、彼は予言でもしたかのように「27歳 MVP」という目標をきっちり成し遂げた。こうなると、大谷が32歳と34歳の目標として書いた「ワールドシリーズ制覇」を成し遂げられるかに関心が集まる。エンゼルスは2015年から7年連続で「ポストシーズン」に進めていない。
2001年のイチローに続き、日本人選手としては20年ぶりに大リーグMVPの栄光を手にした大谷は「(お祝いの予定は)特にない。また明日練習もあるので早めに寝る」と語った。
チャン・ミンソク記者