この日、自由連帯と反日行動の対立は早朝から続いた。午前5時40分ごろ、少女像前に徹夜で待機していた反日行動のデモ隊の前に、自由連帯がトラックを停車させた。午前11時ごろには反日行動のメンバーたちが自由連帯側に抗議し、小競り合いが起きた。駐車場に入ろうとした保守団体の車と反日行動のメンバーの間での衝突も起きた。両団体のにらみ合いは、正義記憶連帯の水曜集会が終わった午後1時以降も続いた。
正義記憶連帯は午前11時30分から、自由連帯と反日行動が対峙(たいじ)する場所の横の歩道で水曜集会の準備を始めた。正義記憶連帯はこの日、文書による声明で「今日も確実に、日本軍性奴隷制の問題解決に向けた1517回目の訴えを続けている」として「日本政府は日本軍の性奴隷制問題を認め、被害者たちに正式に謝罪し、法的賠償を実施せよ」と発表した。すると、自由連帯側はマイクを持って「性奴隷という表現はうそ」「体を売ったのが自慢なのか」などとヤジを飛ばした。
周辺のオフィスに勤める人たちは不満を訴えた。中区に勤務する会社員のイさん(27)は「集会参加者が刺激的な言葉で叫んでいるため、朝から耳障りだった」「お昼を食べて会社に戻りたいのだが、道がふさがっているためあまりに不便だ」と話した。会社員のパクさん(31)も「歴史を正し、日本軍慰安婦のおばあさんたちの悔しさを晴らしてあげたいという思いには大いに共感するが、少女像の前で両団体が争う様子を見ると心が痛み、怒りも沸いてくる」と話した。
警察側は、違法集会が続く場合は法に従うと明らかにした。鍾路区庁は、少女像に対する施設保護要請を警察に提出した。これに対し鍾路警察署は「団体間の衝突によって少女像が損壊されるなどの被害が発生すれば、関係者を全員、現行犯で逮捕する」と話した。さらに「反日行動が違法集会を続ける場合、集会およびデモに関する法の第20条1項、第6条1項などに則って法を執行する」と説明した。