TAが突然必要になったのもそのためだ。理論系の科目は40人に1人、ソフトウエア(SW)実習は30人に1人、ハードウエア(HW)実習は20人に1人のTAが必要だという。TAの人手不足を解消するためソウル大学は今回初めて「学部生TA」を導入した。各講義で成績が優秀な学部生を選抜し、1学期に120万ウォン(約11万3000円)の奨学金あるいは単位を与え、講義の際にTAとして働いてもらうのだ。ソウル大学のある関係者は「修士課程の卒業要件にも『1回以上の講義でTA活動』を必須とするなど、さまざまな方法を駆使している」と説明した。
ソウル大学での「TA求人難」は今後も当分続きそうだ。来年から学部生自ら本人の専攻を設計して新設する「学生設計専攻」の対象が全ての学部生に広がれば、コンピューター工学の講義履修を希望する学生はさらに増える可能性が高いからだ。ハ・スンヒ学部長は「多くの学生に履修の機会を与えるため、コロナが収束した後も対面・非対面を並行して行う『ハイブリッド方式』で講義を行う予定だ」「同時に教授の増員、さらに大規模講義室の準備などインフラも整える方向で努力したい」とコメントした。