SPC三立清州工場にとどまった貨物連帯の組合員およそ300人は、24日も物流出荷阻止集会を続けた。清州工場は韓国各地のパリ・バゲットで販売するサンドイッチやサラダ用の加工野菜、ソース類の全てを生産・供給している工場だ。工場関係者は「毎日11トン・トラック26台分の荷物が韓国各地に向かうが、前日の貨物連帯の集会で11台分の材料が工場の外に出せなかった」とし、「廃棄の費用を含め、1億8000万ウォン(約1690万円)の損害を被った」と語った。貨物連帯は24日午後、立てこもりに参加する6支部のうち釜山南部支部の労組員30人を残して、他の組合員は撤収させた。清州市は同日、民労総貨物連帯清州市支部長と忠北地域本部事務局長の2人を感染病予防法法違反容疑で告発したと発表した。
前日に小麦粉生産工場であるSPC三立世宗工場前を封鎖した貨物連帯労組員およそ100人も、二日目の違法デモを続けている。労組員らは24日午前8時30分ごろ、世宗工場正門を通過しようとする小麦粉運搬トラック(25トン)5台を止め、警察と衝突した。警察官機動隊およそ300人が、工場に通じる道路を占拠する労組員およそ100人を排除しようとしたものの、労組員らは体に鎖を巻き、警察官を蹴って抵抗した。およそ4時間にわたって衝突とにらみ合いが繰り返され、警察は業務妨害や公務執行妨害などの容疑で労組員29人を現場で逮捕した。
韓国警察庁国家捜査本部は、パリ・バゲットなどSPCグループ事業場で発生した民労総貨物連帯の運送拒否ストに関連して、現在までに労組幹部などおよそ110人を業務妨害および公務執行妨害などの容疑で刑事立件したことを明かした。