1947年に韓国系民族学校として建てられた京都国際高校は、今春の甲子園で外国系学校としては初めて本大会に出場した。特に、甲子園で試合が行われる日に「東海の海渡って/大和の地は/偉大な我らの先祖/古の夢の場所」(東の海を渡りし/大和の地は/偉大な祖先/古の夢の場所)と始まる韓国語校歌もNHKを通じて全国に生中継され、在日韓国人社会に大きな感動を与えた。この日も、京都国際高校の選手たちのおかげで甲子園球場には韓国語の校歌が鳴り響いた。
この日の試合は、両チームのエース投手が好投する中、逆転また逆転という名勝負だった。京都国際高校は1回裏から1点を奪われ苦しいスタートを切ったが、5回表に同点ホームランが出て追い付いた。そして6回表には2ランと連続ホームランで逆転に成功した。ところが9回裏に相手チームに3点を奪われ、勝負は振り出しに戻った。しかし、京都国際高校は延長10回表に2打点となる三塁打を出して勝負を再び覆した。京都国際高校の朴慶洙(パク・ギョンス)校長は「点を与えてもあきらめずに最後まで追いかけた選手たちを誇りに思う」「うちのチームの目標は日本の頂上(1位)」と語った。