韓国の大学生劇団が謝罪「日本を美化する意図なかった」…「神風」題材ミュージカルで物議

 韓国のある大学生劇団が「神風特攻隊(第二次世界大戦時、戦闘機に爆弾を積んで敵の戦艦に衝突する自殺攻撃をした日本の特攻隊)」を題材にしたミュージカルのPR動画をアップロードしたところ、「日本を美化している」と批判され謝罪した。

 ソウル市内のJ大学に所属の学生たちによるA劇団は22日、「創作ミュージカル『少年飛行兵』予告編動画でご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げます」という長文の謝罪文をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に掲載した。彼らは自分たちについて「伝統芸術学部の学生の一部からなる小さなサークル」「学校や学部教授らとは無関係なこと」と説明した。

 A劇団はこの前日の21日午前、「大義のため。彼らの決定は果たして誰のためだろうか?」「自殺特攻隊、別名『神風特攻隊』に散華(さんげ=若くして戦死すること)した若者たちの話を聞かせよう」として、自分たちが創作したミュージカル『少年飛行兵』PR用動画の予告編を公開した。

 1分ほどの予告編には、若者たちが出てきて、「日本空軍を支援することになったきっかけは何か?」「お前、明日自殺しろ」「お前は国のために命をささげることができるか」などとのやり取りをする。しかも、この若者たちはセリフをやり取りしながらこっけいな動きをし、終始笑っている。

 この動画が公開された直後、SNS上では「予告編だけでは分からないが、このミュージカルが神風で犠牲になった朝鮮人を取り上げたものでも、そうでなくても、あまりにも戯画化し過ぎている」「日本を美化するレベル」「神風を取り上げて何を語ろうとしているのか」 「このような重いテーマをいたずらに扱うな」などの批判が相次いだ。

 このため、結局A劇団は21日午後に予告編を削除した上で、「近く釈明と謝罪文を掲載します」「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」と述べた。

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ソン・ジュサン記者
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