文明化されたほとんどの都市で鳥のふんは処置に困難な悩みの種だ。数年前、数千羽の淡水ウが中国から飛んできて、漢江のパム島に排せつ物を落としていった。島に自生していた柳が鳥のふんに覆われて枯死の危機にひんすると、除去作業が始まった。固くなった鳥のふんは洗い落とすことができず、放水機まで使用された。水原では、突然増えた冬の渡り鳥「ミヤマガラス」の排せつ物のため、洗車場がごった返し、道路を掃除してほしいという苦情の声が多数寄せられたこともある。
セマングム防潮堤の内側にある湖に、環境に優しいエネルギーのテスト事業を行うとして設置した数百枚の太陽光パネルが「鳥糞光」パネルと化してしまったという。清掃しても3日で再び鳥のふんに覆われ、鳥のふんの強い酸性にパネルが腐食する被害まで出ているというのだ。田畑のようにかかしを立てて、鳥が近づけないように空砲弾でも撃たなければならない状況だ。セマングム防潮堤が完成して以降、同地は数十万羽の渡り鳥が集まる鳥たちの天国となって久しい。鳥のふんによる被害が十分に予見されていたことを意味している。環境事業さえも「政権の機嫌取り」として進められた結果、さまざまな現象があちこちで起きている。
金泰勲(キム・テフン)論説委員