東京五輪:選手経験ない「バレーボール界のヒディンク」ラバリニ女子韓国代表監督

「データ・バレー」で強豪国を相次ぎ撃破
「体格のいいトルコに対してはサーブがカギ」
守備・攻撃をリアルタイムで変えて攻略

 3人の戦術の最高傑作は7月31日に行われた1次リーグ韓日戦の第5セット、12-14とリードされた瞬間に飛び出した。エルナンデス・コーチは「日本が最後の攻撃をすべて石川真佑に与えることに気付き、選手たちに分析内容をもとに、それぞれの守備位置を細かく指示した。作戦通り石川の攻撃を連続して断ち切り、逆転した。ただ運が良かっただけではない」と語った。

 3人の分析力は今月4日の準々決勝でトルコという壁さえ乗り越えた。ラバリニ監督は「体格の良いトルコを相手にするにはサーブがカギだった。トルコはパスのスキルが良いが、攻撃の効率があまり良くないと判断、その部分を集中的に攻略した。私たちは誰がサーブをして、どのように守備をするか、状況に応じてリアルタイムで調整する」と言った。「例えば、キム・スジはサーブが強く、パク・ウンジンはブロッキングがいいが、そうした戦術がうまく行く」と語った。

 2002年韓日共催サッカー・ワールドカップの時のヒディンク韓国代表監督がそうだったように、ラバリニ監督もまだ満足はしていない。「韓国がベスト4(準決勝)に進むことが信じられなくて、(トルコとの)試合後もしばらくの間、ボーッとしていた。最近は毎日夢を見ているような気分だ。どこまで遠く行けるか分からないが、うちの選手たちを信じているから自信がある」と語った。

【写真】韓国が世界ランク4位のトルコ破り準決勝進出=バレー女子

東京=ヤン・ジヘ記者
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲太極旗(韓国国旗)を手にした3人の外国人師団…昨年、バレーボール女子韓国代表の東京五輪出場チケットを獲得した後、太極旗を手に喜ぶ「ラバリニ師団」。写真左からアンドレア・ビアシオリ戦力分析官、ステファノ・ラバリニ監督、セザール・エルナンデス・コーチ。写真=ヤン・ジヘ記者

right

あわせて読みたい