この騒動に政治家たちも立ち上がった。与党・共に民主党の白恵蓮(ペク・ヘリョン)最高委員は30日、「外信は選手たちの不屈の闘魂と努力を報道するのではなく、安山選手がネットでたたかれているという記事を大きく取り上げている」「国家的な恥だ」と言った。正義党の沈相奵(シム・サンジョン)議員もフェイスブックに「私たちは安山選手の堂々としたショートカットのラインに共に立って応援する」と投稿した。SNS上には安山選手を支持するための「ショートカット写真」も相次いで投稿されている。
大韓アーチェリー協会のホームページには30日、安山選手をめぐるフェミニズム論争に関する書き込みが約9000件掲載されている。28日に「フェミニズム論争」が浮上してからたった三日間で書き込まれたものだ。「一部男性の分別のない攻撃から安山選手を守ってほしい」という文がほとんどだ。
女性家族部は30日、「どのような状況でも、女性嫌悪的表現や人権侵害的行為があってはならない」という見解を出した。また、「韓国女性政治ネットワーク」など29の女性団体は共同の論評を通じて「『ショートカットだから』『フェミニストだから』と言って攻撃の対象になるのは、2021年の韓国社会にまん延している嫌悪と差別を示している」「フェミニズムの歪曲(わいきょく)された烙印(らくいん)と女性嫌悪の拡散責任は(票を得るためにこれに同調した)与野党の政治家立ち全員にある」と述べた。