【萬物相】箸でスナック菓子を食べる時代

 キーボードで入力ミスをしてもたたかれる。擬声語を連想させる「クンクァンイ」は「太り気味でブスなフェミニスト」、「オトケ」や「アモラン」は「依存的」で「非論理的」な女性を称した女性侮蔑用語だ。男性が何も考えずに食べるという意味の「ホボホボ」、いたずらに精子の数だけ多いという意味の「五兆五億個」という表現は、男性を怒らせる言葉だ。携帯メールに返事してこない娘に「うちの娘、アモラン?」、食事する息子に「うちの息子ホボホボ、よく食べるね」と言うと怒られる。

 「そんな意味とは知らなかった」「そうつもりではなかった」と釈明すれば、「普段から何も考えていないからより問題」と逆に攻撃される世の中だ。イルベと間違われたくなければ「イルベ博士」にならなければならない。「男性嫌悪、女性嫌悪の単語を使った」という汚名を着せられたくなければ、男性嫌悪と女性嫌悪の単語を丸暗記しなければならない。逆説的でありパラドックスだ。左翼・右翼、ジェンダーの葛藤が激しさを増し、多くの人々が極端な疑い癖の強い患者になってしまったようだ。疑念と不安の雲がサイバー世界を超え、実社会にまで拡大している。

パク・ウンジュ/エディター

■2021年男女平等指数1位はアイスランド、韓国102位…日本は?

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 【萬物相】箸でスナック菓子を食べる時代

right

あわせて読みたい