ランバート氏は今月27日の南北通信連絡線復元について「興味深い展開だ」「これが何を意味するか把握するため同盟国の韓国と緊密にやりとりしている」と明らかにした。米国の外交官が特定の事案について「興味深い」という表現を使うときは、実はそれに同意していないことを意味するケースが多いことから、この発言は米国の「不快な本音」を伝えたとの見方もある。
韓米同盟についてランバート氏は「70年以上続く同盟が今も変わらず意味があるかについて米国は米国国民に、韓国は韓国国民に説明すべき状況になった」と発言した。「韓米同盟は強固」とは発言せず、同盟を維持するため両国が努力する必要があることを明言した点に注目が集まった。
「中国がTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備を問題視し、韓国に対して経済面で報復を行ったときに米国は支援しなかった」との指摘にランバート氏は反論し「THAAD配備を進める際、中国政府関係者は『われわれは同意しない』と述べたが、私は『あなたにその権限はない』と言ってやった」「われわれは韓国と肩を並べて協力している」と強調した。
コロナ渦以降、初めて対面で行われた今回の韓米同盟平和カンファレンスには両国から多数の関係者が出席した。ビンセント・ブルックス元在韓米軍司令官兼韓米連合司令官と戦略国際問題研究所(CSIS)のジョン・ハムレ所長が基調講演を行った。韓米同盟財団からは李健洙(イ・ゴンス)名誉理事長(東亜エレコム会長)、鄭承兆(チョン・スンジョ)会長(元合同参謀議長)らが出席した。