一方の日本は今回の五輪で「柔道宗主国」としての実力を遺憾なく発揮している。28日までの10階級で金6個、銀1個、銅1個を獲得した。柔道はテコンドーよりもはるかに早くグローバル化に成功したが、それでも依然として日本は最強国だ。
その理由の一つは、選手たちの対外露出頻度が少ないことだ。全日本柔道連盟は1選手が1年に出場する国際大会の数を調節している。そうすれば、選手特有の技などが過度に露出されず、不必要な体力の消耗も減らすことができる。大きな国際大会の経験がない選手たちにチャンスが与えられるというメリットもある。スポーツ科学研究院のキム・テワン柔道研究員は「五輪出場権がかかっている大会もあるので、他国が日本のまねをするのは難しい」「一軍から四軍まで実力差があまりないほど選手層が厚いからこそ可能なことだろう」と語った。
慶一大学のソン・テジン・テコンドーチーム監督は「韓国のテコンドーはこれまで個人が国際大会の成果で五輪出場を競ってきたため、無理が出てきている」「韓国のテコンドーも選手層が厚いので、日本の柔道方式を一部借用しても良さそうだ」と話している。