MBCは開会式当日、不適切な写真を使用したとして1回謝罪した。ところが、それからわずか二日の間にさらにとんでもないことが起こった。25日のサッカー男子予選で、韓国と対戦したルーマニアの選手がオウンゴールをしてしまった。MBCはCM時に「ありがとう、マリン オウンゴール」と選手の名前まで字幕に出した。中継を見ていて、心の中で同じことを考えた国民もいたことだろう。しかし、公営放送の字幕にまで出すのは想像しがたいことだ。「3連覇なくなる」程度の見出しもレベルが低いと感じる感受性であるなら、なおさらだ。
もちろん、ミスだったのだろう。最近、インターネット空間で見られる軽薄な感覚で視聴率を上げようという制作陣の判断ミスだったのだろう。しかし、開会式中継に関して謝罪し、それに続く五輪競技中継で他国を刺激する同様のミスが起こったことは理解しがたいという声もある。公営放送の内部デスク機能が崩壊しているのではないかということだ。
金泰勲(キム・テフン)論説委員