2019年6月に習主席が訪朝して北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記に会ったことも、100年の主な出来事に入れた。「新たな歴史の出発点で中朝双方は初心を忘れずに手を握って共に前進し、両党・両国関係をより美しい未来に向かって開いていこうと同意した」と記述した。一方、韓国は中国と地域的な包括的経済連携協定(RCEP)を結んだ国として日本やオーストラリアなどと共に1回言及された。
中国共産党100年間の事件の記述の中で、執権9年目である習主席の部分が圧倒的に多いのも特徴だ。10万2000字のうち、習主席が執権した2012年以降の記述が約3万3000字と全体の約33%を占めた。習主席は合計183回登場してトウ小平氏(75回)、江沢民氏(40回)、胡錦濤氏(32回)はもちろん、毛沢東氏(138回)よりも多かった。
新型コロナウイルス感染症対応に関する部分でも、習主席の役割が強調されていた。「習主席は2020年1月7日の中央政治局常務委員会会議で、2019年12月27日以降、湖北省武漢で観測・発見された原因不明の肺炎の防疫作業を指示した」と記述、習主席が直接、防疫を指揮・計画し、大きな成果を挙げたとしている。
中国共産党機関紙の人民日報は同日、中国共産党100周年を前に1面に掲載した論評で、「習近平(中国共産党中央委員会)総書記は『中国には960万平方キロメートルの土地があり、56の民族があるが、我々は誰のモデルに倣うことができるだろうか。誰がああしろ、こうしろと言えるだろうか』と言った」「道はどこにあるだろうか。我々の足元にある」という文を掲載した。これは、中国の発展方向、政治モデルに対する自信を表わしたものと解釈できる。
【訂正】6月29日付A16面「6・25参戦を美化する中国『中華民族の偉大な復興里程標』記事
6月29日付A16面「6・25参戦を美化する中国『中華民族の偉大な復興里程標』という記事の「分量は約10万字で、1927年の党結成時から…」の部分に誤りがございました。「1927年」を「1921年」に訂正します。