国文科をWeb文芸学科に…危機の韓国地方大学「オタクを待ってます」

■昼間は李光洙を学び、夜はウェブ漫画を楽しむ若者たち

 東国大慶州キャンパスWeb文芸学科長のオ・テヨン教授は「いわゆるMZ世代(1980-2000年代初め生まれのミレニアル世代と1990年代半ば-2000年代生まれのZ世代を合わせた造語)と呼ばれる若い学生たちに、勉強と遊びの境界を設定する必要のない場を設けてやりたかった」と話した。国語国文学を専攻する学生たちはほとんどが、昼間は100年前に書かれた李光洙(イ・グァンス)や崔南善(チェ・ナムソン)の文学を学び、夜にはアップロードされたばかりのウェブ小説やウェブ漫画(ウェブトゥーン)を楽しむ。オ教授は「針の穴を通るほど厳しい作家デビューを目指すのではなく、卒業後はウェブ小説、ウェブ漫画、ウェブドラマ、ゲームナレーションなどさまざまな分野に進出し、自分の夢を広げていく。そのような学科を作ろうと思った」と説明した。

 これを実現させるために、教授陣にも関連分野の専門創作者たちが大勢加わった。映画『完璧な他人』、『エクストリーム・ジョブ』の脚本を執筆したペ・セヨン氏、ウェブ小説『元ガチ勢、初心者に生まれ変わる』、『財閥強占期』などで知られる小説家のStep on a LEGO氏、昨年の新型コロナウイルス感染拡大を受けて始まったオンライン講義で、華麗な語り口で瞬時に1万人の非対面受講生を獲得した劇作家のパク・ノヒョン教授などだ。ほかにもウェブドラマ『恋愛プレイリスト』の脚本家イスル氏をはじめ、ウェブ文芸の創作者による特別講義も実施する計画だ。

■「以下のうち一つでも当てはまったら志願してください」

 Web文芸学科がまだピンとこない人のために、教授陣がチェックリストを作成した。

このうち一つでも当てはまるものがあれば、志願資格は十分満たしているというのがオ教授の説明だ。

・一度見た映画を忘れることができず、何回も見たことがある人

・休日に睡眠時間を削ってドラマの一気見に挑戦したことがある人

・ゲームのストーリーやキャラクターに入り込み、胸がジーンとしたことがある人

・ウェブ小説をあと1話だけ読んで寝ようと思っていたのに、気づいたら徹夜していたことがある人

・大好きなウェブ漫画の最新話のアップロードが遅れてイライラしたことがある人

・ユーチューブを見ていて、自分もやってみようと思ったことがある人

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イ・ガヨン記者
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