中国、米国製機器をこっそり持ち込みウイグル族の遺伝子情報収集

米政府、2年前中国に遺伝子収集機器供給不可方針打ち出していた

 中国当局は2016年からウイグル族の遺伝子情報を積極的に収集してきたと言われている。「無料健康診断」の名目でウイグル族の住民を集め、米国製装置を使ってこれらの遺伝子情報を得ただけでなく、顔をスキャンしたり、声を録音したり、指紋を採取したりしたということだ。中国国営・新華社通信によると、2016年から2017年にかけて新疆ウイグル自治区の住民が無料健康診断を受けた回数は3600万回に達したという。新疆ウイグル自治区の全人口は2500万人なので、1人当たり多ければ2-3回健康診断を受けた計算になる。事実、あるウイグル族の女性は2017年から2019年までに5回「健康診断」を受けたと証言した。

 ウイグル族の遺伝子情報により構築されたDNAデータベースは、中国当局がウイグル族を追跡するのに使用されると推定されている。遺伝子情報を利用すれば、指紋よりもはるかに効率的に身元確認ができるという利点がある。米国の科学誌ニュー・アトランティスは「遺伝子情報はその人の基本的な身体特徴だけでなく、今後の病気にかかるリスク、行動様式なども把握できるため、この情報を奪われるということは想像できないほど大きな意味を持っている」としている。

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イ・ボルチャン記者
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