韓国の食品メーカー「アワーホーム」三姉妹、報復運転の兄を解任

「末妹」ク・ジウン氏が代表取締役に就任

韓国の食品メーカー「アワーホーム」三姉妹、報復運転の兄を解任

 韓国の総合食品メーカー「アワーホーム(OURHOME)」のク・ボンソン代表取締役副会長が、3人いる妹ク・ミヒョン氏、ク・ミョンジン氏、ク・ジウン氏との経営権争いに負けて解任された。新たな代表取締役には四きょうだいの一番下で、外食企業カリスコ(Kalisco)の代表だったジウン氏が選任された。ボンソン氏は長男で、四きょうだいの一番上だ。

 3日に行われた定期株主総会で、ジウン氏と長姉ミヒョン氏、次姉ミョンジン氏は60%に達する持ち株比率を盾に、もともと11人いた取締役会で、21人の取締役を新たに選任した。株主総会終了直後に行われた取締役会で、ボンソン氏は代表取締役を解任された。

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 ミヒョン氏は2017年、ジウン氏とボンソン氏が経営権を争った「きょうだいの乱」でボンソン氏を支持したが、この日はジウン氏側に立った。持分率19.3%に当たるミヒョン氏の保有株がジウン氏側に移り、三姉妹の持分率は59.6%となった。ボンソン氏の持分率は38.56%で、ミョンジン氏は19.6%、ジウン氏は20.7%となっている。

 食品業界関係者は、三姉妹がボンソン氏を解任したのは、アワーホームの経営実績悪化と、ボンソン氏の報復運転騒動が決定的だったと見ている。ボンソン氏は報復運転で車を破損させ、人をひいたとして、株主総会前日の3日、懲役6月、執行猶予2年の有罪判決を言い渡された。

 アワーホームはLGグループ創業者である具仁会(ク・インフェ)氏の三男ク・ジャハク会長が1984年に設立した食材供給企業だ。ジウン氏は2004年にアワーホームに入社し、四きょうだいの中で唯一、経営に参加していた。ところが、2016年にボンソン氏が経営に加わったことから追い出され、「サボテン」「Taco Bell」などの飲食店を運営する外食企業カリスコの代表になった。現在、カリスコの代表はミョンジン氏が務めている。

ピョン・ヒウォン記者
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