二人はチョ・グク元法務部(省に相当)長官の回顧録にも積極的に「共感する」という趣旨の考えを表明している。李洛淵氏は回顧録発行が公表された今月27日「家族が収監され、自ら島流しされたような時間を過ごしつつも、政治の激浪はその名を何度も話題にする」「チョ元長官が苦難の中で基盤を固めたわが政府の改革課題、とりわけ検察改革の完成に私も力をささげるだろう」と述べた。
丁世均氏もその翌日の28日「チョ・グクの時間は歴史の大きな山だった」「公人という名で、あるいは検証という名で身ぐるみはがされ、傷だらけの家族の血で書いた本という言葉には胸が痛む」と発言した。
首相経験者としてこれまで外交問題やチョ・グク事態について慎重な立場を示してきたのとは対照的だ。二人の発言を巡って与党の内外からは「いくら対日問題であったとしても、つい先日まで首相を経験した人物としては発言が過激だ」との指摘も出ている。
共に民主党のある関係者は「来月には本格化する大統領選挙候補を選ぶ予備選挙を二人は意識しているようだ」「党の流れが反映される予備選挙で李在明知事との違いを明確にするためにも、李洛淵氏と丁世均氏はどちらも『チョ・グク』を引き入れるしかないだろう」とコメントした。