「ヘルメットかぶるくらいなら乗らない」…韓国で電動キックボード利用者が半減

ヘルメット義務化から十日

 業者の中には自主的に「公共ヘルメット」も付けているが、新型コロナ感染症や汗など衛生上の心配から、実際の利用者は多くないという。以前のソウル市公共自転車「タルンイ」も同様の経過をたどったが、結局ヘルメット義務化条項は死文化した。キックボード業界では「いっそのこと最高速度を時速25キロメートルから10キロメートルに引き下げるから、ヘルメット処罰条項をなくしてほしい」と要求している。しかし、警察庁関係者は「既に立法過程で議論が終わったことで、利用者の安全面から受け入れられない提案だ」としている。

 20日には「キックボードの駐停車違反時はキックボード業者にレッカー料を各4万ウォン(約3800円)科す」というソウル市条例も恐怖になった。今後は別途にスペースを作り、その場所だけ駐停車が可能なように規制する計画だ。会社員のイム・ソンスさん(29)は「キックボードに乗るのは、公共交通機関では行きにくい路地や家の前まで気楽に乗って行けるからだ。特定の区域でしか借りられず、返却もできないなら、そうしたメリットは大幅に下がるだろう」と語った。

■「新型コロナに対する不安」韓国が世界14カ国で1位、日本は?

ウォン・ウシク記者 , カン・ウリャン記者
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  • ▲24日午前、ソウル市江南区の宣陵駅近くで、歩道に電動キックボードが数台止まっていた。ヘルメットをかぶらずに電動キックボードに乗った場合、過料を科す法律が施行されて以降、電動キックボード利用客は急減している。写真=コ・ウンホ記者

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