アップルよりもサムスンの方がスマートフォンを多く販売したのに、売上高で半分にもならないのは、両社の対照的なスマートフォン戦略のためだ。アップルの「iPhone12」基本モデルは前作よりも100ドル(約1万1000円)前後高くなった。特に、iPhoneシリーズの最上位モデルである「iPhone 12 Pro Max」は米国・欧州市場での需要が続き、売上高アップをリードした。
一方、サムスン電子は「ギャラクシーS21」基本モデルを前作より約25万ウォン(約2万4000円)安い99万9900ウォン(約9万7600円)で発売した。「ギャラクシーS」シリーズの価格が100万ウォン(約9万7700円)以下に策定されたのは、「ギャラクシーS9」以来3年ぶりだ。これと同時に、中低価格ブランドである「ギャラクシーA」シリーズの販売拡大にも力を入れた。
米中対立の中で苦戦している中国・華為技術(ファーウェイ)の空白は、ほかの中国企業が埋めていることも分かった。同調査会社は「小米科技、OPPO、vivoなど中国のスマートフォン・メーカーが中国、欧州、中南米、東南アジア地域で善戦し、華為技術の空白を埋めている」と分析した。