残されたのは深夜2時の動画だけ…医学部生の漢江失踪ミステリー　／ソウル

　「もう3日が経過して希望が徐々にしぼんできた。2時までは確実に酔って友人と歌を歌っていた息子は（3時半には）友人の話によると酔って寝ており、（4時半には）友人（が家に）帰ったとき（息子が）いたのかいないのか分からず、（5時半には）すでに日が昇って私が行った時にはいなかった。その間に何があって、今どこにいるのか」と呼び掛けた。

　父親は「これが運命なのか、希望に満ちあふれた22歳の息子が、どうしてもこうならなければならなかったのか、結果が分かるまでは頑張るつもりだが、私もこれがこのまま生き続けるべき人生なのか分からない」「まだ希望はあるでしょうか？　漢江に遊びに来ていた方、特に、その時間に（息子を）見かけていたら、教えていただけますか？」と書き込んだ。

　ソウル瑞草警察署は25日、ソウル市内の市立大学に通う大学生が盤浦漢江公園の水上タクシー乗り場付近で行方不明になったとの通報を受け、捜査を展開していると発表した。

　大学生は24日午後11時ごろから25日午前2時まで友人と酒を飲んで泥酔し、そのまま寝てしまったという。友人は午前4時半ごろ起きて先に帰宅したと話している。友人は帰宅する際、大学生が隣にいたのかどうか覚えていないという。

　帰宅した友人は、行方不明になった大学生が家に帰ったかどうか両親に聞かれ、もう一度寝ていた場所に戻ってみたが、大学生はいなかったという。大学生の母親は、帰宅しない息子を待っていたところ友人から連絡を受け、警察に行方不明届を出した。通報を受けた警察と消防が出動し、漢江の川沿い一帯を捜索したが、大学生は見つかっていない。

　警察関係者は「周辺の監視カメラを分析する一方、漢江警察隊、消防と共に、ヘリコプターやドローンを動員してあらゆる手段を使って探している」と説明した。

■「世界で最も住みやすい国」2020年版発表、韓国17位、日本は？