東国大警察司法大学院の林俊泰(イム・ジュンテ)院長は「サイコパス犯罪者である連続殺人犯・柳永哲(ユ・ヨンチョル)は犯行場所を変え、現場の指紋や足跡にまで神経を使った。キム容疑者は1カ所で犯行に及び、現場を立ち去らず、逃走しないなど典型的なサイコパスとは異なる」と指摘した。また、キム容疑者が犯行後、自傷行為に及ぶなどサイコパスの特徴である「過度の自尊心」「自己愛」も示さなかったとした。
ただ、あらゆる検査でキム容疑者の攻撃性、衝動性など「反社会的傾向」は一貫して明らかになった。京畿大犯罪心理学科のコン・ジョンシク教授は「通常犯罪者の80%程度が反社会的性格を持つが、そのうちサイコパスの割合は20%未満だ」とし、「衝動性、さまざまな犯罪歴といった項目では高い点数が出るだろうが、サイコパスと見なすほどではないとみられる」と指摘した。