事務局が発足した当時の「開局メンバー」の一人だったキム・ヒジン経済プログラム担当官は「働く人たちの国籍が問題ではなく、誰と働くかが最も大きな問題だ」「歴史や政治ではなく、共に仕事をする『人間』そのものによって泣いたり笑ったりする」と語る。キム担当官は「職員たちはカラオケでいつも最後に中国の歌『朋友』をよく歌った。これは私たちにとってシンボルのような歌だ」と話してくれた。中国の歌「朋友」は韓国でも映画俳優で歌手のアン・ジェウク氏が翻案して歌った。
道上事務局長によると、韓国、中国、日本の間では今も21の閣僚級会議があり、コロナ前の2019年後半だけで6週間にわたり六つの閣僚級会議が開かれたという。歴史問題で韓日首脳会議がストップし、領土問題などで中国と日本の関係が悪化する中でも、交流は途切れることなく続いているということだ。
上記の日本人職員によると、韓国、中国、日本のいずれでも有名な漫画「スラムダンク」に出てくる「世界が終わるまでは」という歌をほかの職員たちと一緒に歌ったことがあるという。この歌には「世界が終わるまでは離れることもない」というフレーズが出てくる。本当に世の中が終わるまで韓国、中国、日本は互いに離れることのできない隣人同士だ。