ファイザーやモデルナのワクチン国内導入はますます難しくなっている様子だ。外交部の鄭義溶(チョン・ウィヨン)長官は同日、国会の外交統一委員会の緊急懸案質疑で、「韓米ワクチンスワップ」協力案を説明する際、「(米国と協議する過程で)米国も実はワクチンがそれほど十分な量ではないと説明した」と明らかにした。米国が集団免疫を形成した後は、韓国にワクチンを供給することを検討することも可能だが、「現段階では、(ワクチン供給は)そう簡単ではないという一次的な見解表明があった」ということだ。
ファイザーやモデルナのワクチンはmRNA方式で製造されたものだ。予防効果が高く、安全性が検証されているとの評価がある。アストラゼネカ製ワクチンやヤンセン製ワクチンの血栓問題が浮上している中、ファイザーやモデルナのワクチンまで導入が遅れれば、政府のワクチン接種計画は支障を来さざるを得ない状況だ。欧州医薬品庁(EMA)傘下のファーマコビジランス・リスク評価委員会(PRAC)は同日、「ヤンセン製ワクチンは血小板減少を伴う特異血栓の非常にまれな事例と関連がある可能性を発見した」と発表した。今月13日(現地時間)、米食品医薬品局(FDA)と米疾病対策センター(CDC)は米国国内におけるヤンセン製ワクチン接種の中止を勧告している。