-このような懸念は米国にもかなり広がっているのか?
「バイデン政権の関係者にこの図を見せるたびに、誰もがこれを欲しがる。韓国が離れつつあるとの懸念と一致するからだ。人権問題もこれとつながっている。韓国は香港や新疆ウイグル自治区について特に何も言っていない。そのため韓国が(米国の同盟国の中で)弱点になっていると心配している。バイデン政権はこの弱点を強化したいと考えている。そのためCSISは韓米同盟に向けた提言を行った。トランプ前政権の4年間、そして文在寅政権の4年間に(韓米同盟は)弱体化した。人権問題はその中の一つの要素だ。
-何が最も大きな問題なのか。
「結局はいつも北朝鮮との関連がある。韓国は中国に対抗する意思が弱い。北朝鮮問題で(中国との協力関係が)害されると考えているからだ。THAAD(高高度防衛ミサイル)報復も非常に強い印象を残した。あのようなことがまた起こらないことを願うということだ。しかし私の見立てではこのような論理は少しおかしい。(中国からの)報復を恐れるのであれば、自分だけでなく(対抗する)グループに参加した方がよい。それは事実だ。クアッドがとても良い例だ。(米国では)専門家の多くが『韓国はクアッドに参加すべきだ』と考えている。誰もが韓国のクアッド参加は必要と考えているのだ。ところが私の理解では、韓国はクアッドへの参加要請を受けたにもかかわらずこれを断った。