余明淑氏は「ハルモニたちを引きずり歩いて金を集めていたでしょう?」として「ハルモニたちがこうして『恨(ハン=長年抱いている無念や恨み)』を抱いて亡くなったら、黄泉の国をさまようことになるということを一度でも考えたことがあるのか」として、疑惑に関する吉さんの肉声証言の全映像を近く公開すると予告した。
余明淑氏は今月3日、ユーチューブで「吉さんが2017年、尹議員と欧州を訪れたとき、肋骨が折れて韓国に帰ってきた」と話し、17年12月の吉さんの医療給付記録を公開した。江北サムスン病院は吉さんについて「4本またはそれ以上の肋骨にわたる多発骨折」と診断した。余明淑氏は「吉さんが欧州に行ったとき、体調が急激に悪くなった」として「韓国に帰国すべきだったし、息子夫婦に知らせるべきだった。(それなのに)肋骨が折れている吉さんを連れ歩いて歌を歌わせた」と説明した。
これに対し尹議員側は「虚偽事実」だと反論した。尹議員はフェイスブックで「(吉さんが)出席した行事で『90歳の歌手の夢をかなえた自分のように、希望を忘れないでほしい』とおっしゃり、歌も歌ってくださった」として「吉さんは活動家として堂々と話し、歌を歌い、ドイツ訪問の期間に肋骨骨折が疑われるような症状や状況はなかった」と説明した。その上で「胸の痛みを感じるというのは帰国後に聞き、病院に行って診療を受けるなど吉さんの診断と回復のために尽くし、そのあと吉さんは回復した」「虚偽事実、侮辱、名誉毀損(きそん)の明らかな意図を持って悪意的に流布する行為を直ちにやめるよう厳重に要求する」と述べた。