今回の調査は、15日に疾病管理庁が「接種者1万8000人を対象に調査した結果、32%が高熱・筋肉痛などの異常反応を示した」という発表に比べれば、はるかに高い数字だ。この政府調査で異常反応を訴えた32%のうち、20代は9.8%、30代は8.3%、40代は7.2%、50代は6.3%、60代は1.1%だった。
アストラゼネカ社製ワクチンは第III相臨床試験で成人の39.2%、高齢者は24.6%が異常反応を示した。ファイザー社製ワクチンは第III相臨床参加者の20.8%に異常反応があった。英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は「両ワクチンとも、発熱・筋肉痛などそれぞれの症状ごとに接種者10人に1人に(異常反応が)現れる可能性がある」との見解を示している。水痘ワクチンの場合、発熱は0.01%、そのほかの副作用は0.02%の割合で発生することを考えると、新型コロナワクチンは一般的なワクチンよりも異常反応が多く現れる。
延世大学予防医学科のチャン・ソンイン教授は「今回の結果は、異常反応があった医療従事者がアンケートに比較的積極的に臨んだ可能性があり、医療従事者が異常反応を一般人よりも敏感に認知したため、より高い数値が出たのかもしれない」「ただし、アストラゼネカ社製ワクチンは若者層の方に異常反応が多いのは明らかだ」と言った。20-40代がアストラゼネカ社製ワクチンを接種した場合、異常反応の発生に備えてパラセタモール(タイレノール)などの薬を準備しておく必要があるということだ。
ファイザー社製ワクチンも異常反応が一般的なワクチンよりは多いため、対策が必要だとの指摘もある。ファイザー社製ワクチンの2回目の接種が本格的に始まれば、アストラゼネカ社製ワクチンのように異常反応の発生率が高くなるということだ。マ・サンヒョク副会長は「両ワクチンとも臨床試験に合格した実績のあるワクチンだが、一般的なワクチンより異常反応が強く、頻度も高く現れるため、実態把握や原因分析をさらに積極的にしなければならない」「ドイツのように異常反応を減らすため、年齢ごとに別のワクチンを接種する戦略も検討すべきだ」と語った。