選抜高校野球大会(春の甲子園大会)は日本でプロ野球の人気をしのぐ超大型イベントだ。19日に始まる第93回大会に韓国系の京都国際高校が外国系の学校としては初めて出場を果たし、韓日両国の注目を集めている。野球部の選手40人は全員日本国籍で、「事実上の韓日連合チームの快挙」という言葉も聞かれる。日本各地に居住する在日僑胞たちは応援のため、試合が行われる兵庫県内の甲子園球場に集まることにし、僑胞約400人が後援金を出した。
同学校の全生徒数は131人。男女半数ずつで、在日僑胞の生徒は約40%だ。このような小さな学校が、4000校を上回る高校野球チームが競い合う予選をくぐり抜け、甲子園大会に出場する32校に入ったのは奇跡だと言われている。16日に訪れた京都国際高校は、3階建ての校舎が1つしかなかった。野球部の選手たちが練習するグラウンドを見ると、外野が小さく見えた。ホームベースから外野までの距離が最大で60メートルしかない。それでもこの学校は、地域予選で8連勝して甲子園大会に出場を決め、23日に宮城県仙台市の柴田高校と対戦する。朴慶洙(パク・ギョンス)校長は「私たちの学校は野球場が小さくて、外野手の守備練習は別の球場を予約してしなければならない。劣悪な状況で甲子園に出場した選手たちに感心する」と語った。