「隋の高句麗侵略…中国の教科書は内戦と記述」

徐吉洙・元西江大学教授
「東北工程の後、歴史侵奪が続いている…中国は今や『固め作業』に入った」

 その結果、世界の中国語ユーザーの80%が使うポータルサイト「百度」の百度百科に、この歪曲内容がそのまま反映されたという。百度百科の「古朝鮮」の項目には「文化はもちろん血縁の属性のような全てが、こんにちの大韓民国や朝鮮の歴史に属さない中国古代の地方政権」と記され、「高句麗」の項目では「中国の中央王朝の地方行政組織の特性を有した」「主権を持った独立国家ではなかった」として、中国史の一部だという東北工程の論理をそのまま反映した。2017年4月に米国のドナルド・トランプ大統領が伝えた「韓国は歴史的に中国の一部」という習近平国家主席の発言は、こうした背景から出てきたものだと徐教授は主張した。

 徐教授は「『最後のとりで』と考えられていた中国の歴史教科書すら、最近では歪曲の動きが見えている」と語った。かつて『初級中学課本 中国歴史』では「隋の煬帝は絶えず隣国(高句麗)を攻撃した」と書いていた。しかし2016年の『中国歴史』教科書では、高句麗という国名すら示さず「隋の煬帝が遼東を3回討った」と書き、隋と高句麗の戦争が中国と外国の戦争ではなくまるで中国の内戦であるかのように記述したという。徐教授は「こうした中国の覇権主義歴史侵奪はアジアと世界の平和に逆行するもの」と語った。

■「世界で最も平和な国」1位はアイスランド、韓国48位、TOP10は?

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者
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