高検には主に古参の検事が配属される。現在大田高検の検事のうち3人は司法研修院15期または18期で、朴長官(23期)よりも先輩だ。懇談会後、法務部や検察からは「古参検事の朴範界ボイコット」だとする声が聞かれた。
一方、朴長官は同日、大田高検を訪れたにもかかわらず、大田地検の関係者とは会わなかった。朴長官は大田高検訪問に先立ち、大田保護観察所で記者懇談会を行い、「自分の意思で(大田地検訪問を)外したわけではなく、誤解されることを嫌って行かないことにした」と述べた。現在大田地検は政権関係者を狙い、月城原発関連の捜査を行っており、不必要な誤解を受けたくないという姿勢とみられる。
記者懇談会では朴長官が国会で検察人事に関連するメディア報道について、「犯罪行為」と発言したことも追及された。出席した記者から「犯罪行為と言った法的根拠は何か」と問われたのに対し、朴長官は「被疑事実公表罪があり、正確な名称は被疑事件刑事事件公開禁止の原則だ」などと答えた。その上で、「人事は刑事事件と関連があるということか」などという質問が続くと、「これぐらいにしよう」と質問を遮った。当初40分間の予定だった記者懇談会は30分で終了した。