崔順実氏「私が300兆ウォン隠匿? 陰謀論を唱えた安敏錫氏の議員職を剥奪して下さい」

 これについて、崔氏は陳述書で、「これまで安氏が主張した全く物証も証拠もないうそと証明されていないいくつかの点だけを正確に申し上げたい」とし、「自分にはいかなる隠し財産も海外のペーパーカンパニーもない。この悔しさを晴らし、間接的に人格殺人および意図的、故意による殺人行為のような彼の発言に責任を取らせてくれることを望む」と書いた。また、「自分はペーパーカンパニー数百社を設立することもできず、そういう能力もない。仮に設立されていたとすれば、その実体、住所、社名を指摘すべきだ」と主張した。

 時事ジャーナルによると、崔氏は朴正熙元大統領の統治資金が崔氏一家に流れたとする主張についても、「その根拠や痕跡が全くない」とし、「財産と言えば、幼稚園を営んでいたミスンビルを売却し、娘がようやく京畿道に家を買い、弁護士費用と追徴金を支払ったのが全部であり、うちの娘は現在困難に直面している。それでも承継作業が終わったというので、正確な金額と承継過程を明らかにしてもらいたい」と求めた。

 また、安議員が「2016年6月に崔氏がロッキード・マーチン社の会長と会い、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)導入に関与した」という趣旨の主張を行っていることについて、崔氏は「悪意的であるどころか低級な陰謀論だ」とし、「自分がTHAADに介入しどんな役割を果たし、どんな武器を購入し、どれだけの利益を得て、それがどこにあるのか明らかにすべきだ」と迫った。

 崔氏は「ねつ造、企て、でっち上げた虚偽の情報を必ず明らかにし、一介の国会議員が国家と国民をだました罪を必ず解明し、国会議員職を剥奪してくれることを望む」と主張した。

 これに先立ち、崔氏は19年9月、疑惑を指摘した安議員を虚偽事実流布による名誉毀損の疑いで告訴した。当時崔氏は報道資料を通じ、「これからは過去の自分と朴大統領に対し、国民をごまかした虚偽事実流布の責任者の責任を問うべきだと考えた」とし、「人権を重視する文在寅(ムン・ジェイン)政権の下で勇気を出し、安敏錫議員に対する告訴から始める」と述べていた。

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ソ・ユグン記者
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