ピーターソン教授は、慰安婦に対する名誉毀損(きそん)と韓日の今後の関係に関する問題にも言及した。同教授は「この論文が内包している意味が、数少なくなった慰安婦被害女性たちの人生と既に亡くなった慰安婦女性たちの名誉を毀損し、互いに溝が深まった二つの隣国間の不信と憎悪に火を着けるものならば、この論文は完全に別の意味を持つことになる」と主張した。
ピーターソン教授は、ラムザイヤー教授の親日本的な傾向にも言及した。ピーターソン教授はラムザイヤー教授の公式な肩書きが「三菱日本法学教授」である上、ラムザイヤー教授が少年時代を日本で過ごし、2年前には日本政府の勲章である「旭日章」を受章したと明らかにした。
ピーターソン教授は「ラムザイヤー教授は日本人ではないが、誰よりも熱心に日本を内外に広報してきた」として「今回はハーバードのロースクールから出した論文で日本の肩を持ち、再び韓国の傷に塩を塗った」と指摘した。
ピーターソン教授は、日本政府の振る舞いについても「慰安婦問題を否定する立場に固執し、毎回傷が癒える前にかさぶたを剥がしてしまう」「日本は戦犯国として謝罪と同情を示すべきなのに、それとは遠くかけ離れている」と批判した。
ピーターソン教授は1987年にハーバード大学で東洋学の博士号を取得し、ブリガム・ヤング大学で30年以上、韓国学を教えた。18年に引退してからは「井戸の外の蛙(The Frog Outside the Well)」というユーチューブチャンネルを運営している。