その一方で、「『朴元淳を記憶する人々』の見解文を見て、私たち家族は大きな悲しみの中にいる」と、同団体側に対する不快感も見せた。国家人権委員会が先月25日、「朴前市長のセクハラが認められる」という職権調査結果を発表すると、同弾劾側が1日、「人権委の決定を重く受け止め、被害者に深いいたわりの気持ちを申し上げる」という見解文を出したためだ。カン・ナンヒ夫人は「同団体の見解文を見た後、私たち家族は大きな悲しみの中にいる。まだ真実は明らかにされていないと思う」と書いた。
しかし、同団体の見解文はほとんどが朴前市長の被害者側を非難する内容だった。「この180日間余り、被害者の代理人と一部女性団体は『威力による強制わいせつ』『黙認・ほう助罪』などを既成事実として、朴前市長と前職・現職の秘書室職員を攻撃してきた」「故人や遺族らは深刻な人権じゅうりんの痛みに耐えなければならなかった」と被害者側を攻撃した。
カン・ナンヒ夫人の手紙について、同団体のコ・ユギ事務処長は「遺族の立場から当然言うことができる言葉で、我々も共感する」「国家機関の発表は尊重するが、真実を明らかにするための努力は継続する」と述べた。
カン・ナンヒ夫人は手紙の最後に、人権委に提出した嘆願書を添付した。先月22日に作成されたこの嘆願書で、カン・ナンヒ夫人は「私の夫・朴元淳は人生のすべてを人権と公益のためにささげた人だ。女性の人権に礎を置いていた」と書いている。この文章をネット上でシェアした朴前市長の支持者たちは「目覚めている市民である我々は既によく知っている。市長の高潔な人格と品格を」「私も朴元淳の同志になる」などのコメントを寄せている。