【社説】国民の公僕ではなく政権の「奴婢」になった韓国公務員の実態

 100兆ウォン以上が投じられる自営業者の損失補填について、企画財政部次官が政府債務を懸念すると、首相は「改革抵抗勢力」だとして追及した。民主党は「この国は企画財政部の国なのか」と叱責した。公務員が抵抗する場合、人事や捜査で報復される覚悟が必要だ。韓国経済をここまで成長させる上で大きな役割を果たした企画財政部はわずか4年で「忌避対象」の官庁になったという。

 公務員が昇進のために必死なのは今に始まったことではない。しかし、現政権は絶対にさせてはならないことまで遠慮なく指示して押し通した。公務員が異議でも申し立てようものなら目をむいて怒る。現実とかけ離れた政策を立てるように支持し、明らかなうそまでつかせる。その後始末は全て公務員の仕事だ。責任を取って刑務所に入るのも公務員だ。使い走り以下の扱いだ。それでも選挙に連戦連勝するので、公務員はただ顔色をうかがうばかりだ。憲法上「国民に対する奉仕者」とされる公務員は政権の奴婢(ぬひ)に等しい。

■文大統領を信頼していない日本人79%、安倍前首相を信頼していない韓国人は?

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