【萬物相】海底トンネル

 最近の海底トンネルは「機械モグラ」と呼ばれるTBM(全断面トンネル掘進機)を利用している。金属のブレードを使って岩盤を破壊しながら地中を掘り進む方式でトンネルを建設する。従来の発破工法に比べると騒音や振動が小さいため安全と評されている。掘った穴の壁にコンクリートブロックをはめ込みながら進むため工期も短い。1年でおよそ5キロのペースで工事が進む。アジア大陸と欧州大陸をつなぐイスタンブールのボスポラス海峡トンネル(全長3.34キロメートル)は韓国のSK建設がこの工法で2016年に完成させた。

 韓国の保守系野党・国民の力の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長が1日に釜山を訪問した際「釜山と九州をつなぐ韓日海底トンネルの建設も積極的に検討していきたい」と述べた。韓日海底トンネルについては金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領も言及した。金大中大統領当時から着工していれば、今頃完成段階に近づいているだろう。韓日海底トンネルの最も大きな障害は「日本による大陸進出の道を開く」という否定的な世論だ。「両国の心をつなぐトンネルの方が先」という主張にも説得力がありそうだ。

キム・ミンチョル論説委員

■「世界で最も平和な国」1位はアイスランド、韓国48位、日本は?

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