■「移籍のエース」本当の活躍はこれから
大リーグ公式ホームページのMLBドットコムは最近、球団別に「背番号による最高選手」を選定した。投手の柳賢振(リュ・ヒョンジン)=34=は、古巣のLAドジャーズと現在所属中のトロント・ブルージェイズ(カナダ)で99番を代表する選手として評価された。
カナダで99番は、NHL(北米アイスホッケーリーグ)の英雄だったゴールゲッター、ウェイン・グレツキーを象徴する。しかし、2020シーズンを控え、ドジャースからブルージェイズに移籍した柳賢振は、地元のファンに「99番、新しい伝説の始まり」を予感させた。彼はコロナのせいで162試合から60試合に減った昨シーズン、5勝2敗(防御率2.69)をマークし、2年連続サイ・ヤング賞候補(アメリカン・リーグ3位)にのし上がった。リーグ最高の左腕に与えられる「ウォーレン・スパン賞」も受賞した。
金広鉉(キム・グァンヒョン)=33、セントルイス・カージナルス=は、昨年デビューし、3勝を挙げた。防御率(1.62)では、新人の先発投手の中で最も良い成績だった。金広鉉はシーズン途中、腎梗塞の症状を見せたものの、抑え投手から先発に抜てきされるなど、厳しい環境に耐え抜いてMLBに定着した。昨年、短縮日程を送った柳賢振と金広鉉には、今年が真の跳躍を試す舞台となりそうだ。
韓国人野手として大活躍した秋信守(チュ・シンス)=39=は、テキサス・レンジャーズとの契約が終了したため、新しいチームを探している。秋信守は2006-12年に所属したクリーブランド・インディアンスと2014-20年に所属したレンジャーズの2チームで、歴代最高背番号(17番)に選ばれた。今年の大リーグには、キウム・ヒーローズの内野手キム・ハソン(26)がサンディエゴ・パドレスのユニホームを着て、新しい舞台へと乗り出す。