韓国軍、菜食主義・イスラム教徒兵士向けに「特別メニュー」

来年から肉抜き「ビーガン」食提供

韓国軍、菜食主義・イスラム教徒兵士向けに「特別メニュー」

 韓国国防部では、来年から入営する菜食主義者やムスリム(イスラム教徒)の兵士のために、肉やハムなどの肉類が入った食材を除いた「ビーガン」(Vegan・動物性食品を摂取しない厳格な菜食主義者)の食事を別に提供する方針だと27日、明らかにした。最近のベジタリアン・ブームや多文化家庭(国際結婚家庭)出身の入営者増加などを考慮した措置だ。

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 軍関係者は「菜食主義やムスリムの兵士の人数が把握でき次第、それに合わせたメニューを組む。来年2月から兵役判定検査時に作成する身上明細書に『菜食主義者』表示欄も新設するだろう」と語った。この身上明細書は入営者が勤務する部隊に送られるため、該当の部隊はおのずと「給食配慮兵士」を把握できるようになる。現在兵役中の兵士のうち、自身が菜食主義者あるいはムスリムだと公表している兵士は各1名だという。

 ビーガンのメニューはおぼろ豆腐、ノリ、果物、サラダ、穀物シリアル、野菜ビビンバ、ビーガン用缶詰などが主な品目だとのことだ。兵士たちが好む豆乳や牛乳、タンパク質が入っていない牛乳なども来年から試験的に兵士の供給項目に反映させる案も検討中だ。

 国防部は21日、給食配慮兵士支援政策樹立のためのフォーラムを開催し、意見を聞いた。このフォーラムでは、米軍のようにさまざまな野菜・果物を自由に選べるサラダバーの運営などのアイデアが出た。米軍は早くから菜食主義者や特定宗教の信者のための食事を提供してきた。菜食主義者はもちろん、ハラール・フード(ムスリム)、コーシャ・フード(ユダヤ教徒)認証戦闘食糧(MRE)を用意している。菜食主義者だったビンセント・ブルックス前韓米連合軍司令官も韓国側との公式食事日程が決まると、事前に肉を抜いてほしいと要請していたとのことだ。

キム・ミョンソン記者
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