民主党は昨年9月、検察がチョン被告を起訴した際、「チョ・グク氏の落馬を狙った検察のもう一つの国政介入」「(無理な捜査で)検察が自ら墓穴を掘った」などと主張した。秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官は「政権への揺さぶり」だと言い、民主党の金鍾民(キム・ジョンミン)最高委員は「(チョ前長官夫妻が)リンチを受けた」と話した。チョ前長官の息子に虚偽のインターン証明書を発行したとして起訴された崔康旭(チェ・ガンウク)開かれたウリ党代表は、今年4月の総選挙で当選後、検察に対し、「世の中が変わったということを確実に感じられるように仕返しをする」と語っていた。しかし、今回のチョン被告に対する有罪判決に彼らが沈黙した。
チョン被告の有罪判決が伝わると、文大統領支持者の利用が多いとされるインターネット掲示板には、裁判長を名指しし、「確証バイアスで裁判を行っている」「積弊判事による稀代の誤判」「司法府のクーデター」などと非難する書き込みがあった。一方、インターネット上の「反チョ・グク」陣営は、チョ前長官が2013年11月、ソーシャルメディアに「裁判の最終結果が出るまで待つべきだという主張は、国家機関主導で事件の真実に介入しようとする企みだ」と投稿したことを取り上げた。チョン被告の判決について、「控訴して争う」と述べたチョ前長官を皮肉ったものだ。チョン被告が娘の「東洋大総長による表彰状」を偽装したという疑惑を指摘した崔成海(チェ・ソンヘ)元東洋大総長は「(判決を見て)正義が勝つという言葉が真っ先に浮かんだ。量刑が重いから控訴するというのか、まだ罪がないと言っているのか分からない」とコメント。野党国民の力は「事必帰正(必ず正しい道理に帰する)」とした上で、「国民は既に心の中で有罪を宣告して久しい」と評した。