この隠語については2014年4月、米政府系放送局「ラジオ自由アジア(RFA)」が北朝鮮内部の消息筋の話として紹介し、報じたことがある。当時、RFAは慈江道住民の話として「北朝鮮の中堅幹部らは金正恩氏を『2番目の嫁』と呼んでいる。例えば『2番目の嫁からの命令』『2番目の嫁からの指示』という形で金正恩氏のことを比喩して呼んでいる」と伝えた。
これについては「『次男の嫁を迎えて長男の嫁の情が分かる』ということわざに由来している」との説明があった。死去した金正日(キム・ジョンイル)総書記を「長男の嫁」に比喩し、金正恩氏を「2番目(次男)の嫁」と呼んでいるというのだ。RFAは金正恩氏が「2番目の嫁」と呼ばれていることについて「幹部らの不満を表現したもの」と解説した。
ほかにも地方で流行する「平壌鏡」という隠語についてRFAは「住民の足の裏を意味する言葉で、外側はつるつるだが、中身は小汚いという意味」との解釈を示していた。これは平壌市の建設を最大の業績とする金正恩氏を蔑視する言葉だという。