ここでLIGネクスウォンは、防事庁が提示した条件に合わせ、ギャラクシーS20を基盤とした戦闘指揮システムを構築する計画だ。先ごろサムスン電子が米国防当局に供給したギャラクシーS20の軍事用モデル「ギャラクシーS20タクティカル(TE)」に類似した形態になる見込みだ。
ギャラクシーS20TEは、サムスン電子の2番目の軍事用スマートフォン。米国防総省と共に企画・開発した。サムスン電子は、過去にも軍事用スマートフォン「ギャラクシーS9タクティカル・エディション」を開発し、米軍に供給した経験を持つ。
ギャラクシーS20TEは、ディスプレー・プロセッサー・メモリー・カメラ・サイズおよび重量などのスペックは一般のギャラクシーS20モデルと同一だが、耐久性やセキュリティー性能を強化しているのが特徴。山岳、ジャングル、砂漠など地形地物を問わず使用できる特殊ケースを取り付ける形態になっている。
この製品は、自動タッチ感度調節機能によりグローブをはめたままでもディスプレー操作が可能だ。機器の画面を、胸部に取り付けた状態から横モードへ簡単にロック解除できる。ボタンを押せば、最もひんぱんに使うアプリを素早く実行する。
ギャラクシーS20TEは、特に多様な軍事作戦に必要なSW機能が搭載された。▲夜間暗視装置を着用した際、ディスプレーを自動で点灯したり消したりできる「ナイトビジョン・モード」▲秘密作戦時に敵に見つからないよう、LTE(ロングターム・エボリューション)やRF(ラジオ波)など無線信号を安全に遮断できる「ステルスモード」▲暗い場所でも鮮明に作戦映像を撮影し、共有できる「インテリジェンス・キャプチャーモード」だ。
イ・ギョンタク記者