■DRAMラインを転換し、市場の需要に対応
市場調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、今年上半期の世界のスマートフォン用イメージセンサー市場で、ソニーはシェア44%で1位(売り上げ基準)、サムスン電子は同32%で2位だった。昨年上半期はソニーとサムスン電子のシェアはそれぞれ50.1%と29.0%だった。今年上半期の両社のシェアは12ポイント差で、昨年上半期(21.1ポイント)に比べ10ポイント近く縮まった。
サムスン電子は高性能イメージセンサーでシャオミ、OPPO、Realmeなど中国のスマートフォン企業を捉えている。サムスン電子が発表している高級スマートフォンにもイメージセンサー技術が使われている。例えば今年初めに発売された「ギャラクシーS20 ウルトラ」には1億800万画素のカメラが搭載されており、最大100倍のズーム撮影が可能だ。
サムスン電子は既存のDRAM生産ラインをイメージセンサー用に転換し、市場に対応している。2018年には華城のDRAM第11生産ラインをイメージセンサー用に転換すると発表した。イメージセンサーの需要増加に伴って生産を拡大すれば、今後シェアが高まるとの見通しも示されている。
電子業界の関係者は「サムスン電子が高画素市場で躍進すれば、ソニーに追い付く時期が早まる可能性がある」として「攻撃的な投資と技術開発によって『イメージセンサー世界1位』という目標に近づいている」と話した。