「囲碁の女帝」趙恵連九段に「お前は俺の女、俺はお前が欲しい」…ストーカーに懲役2年

警察に8回通報もまともな対応なし…同じ日に3回通報したことも

 耐えかねた趙恵連九段は今年4月11日、警察に正式に告訴状を提出した。しかし、男が姿を見せ続けたため、趙恵連九段は同月17日、警察に2回目の告訴状を提出した。警察はそれから1週間たった同月24日、男が再び騒いでいるという趙恵連九段からの通報を受けて、やっと男を警察署に連行した。ところが、警察は事情聴取後、男をそのまま帰してしまった。警察署から出てきた男は、そのまままっすぐ趙恵連九段の囲碁教室に向かって大声を上げながら走っていった。驚いた趙恵連九段は建物の屋上に逃げ、男は近くの建物で囲碁教室の警戒に当たっていた警察官に逮捕された。趙恵連九段は「とても怖くて、飛び降りることも考えた」と話す。警察はここで初めて、男の逮捕状を申請した。

 裁判所は「被害者は心理的なショックを受けて警察に通報するなどの措置を取ったのにもかかわらず、刑事司法手続きを通じて適切に保護してもらえないという不安から、私的にボディーガードを雇うほど精神的な衝撃が強かったと思われる」「業務妨害と関連して、(趙恵連九段が経営する)囲碁教室の規模などを考えると、この事件の犯行による経済的損失も相当あるとみられる。罪質が非常に良くない」と判決理由を明らかにした。また、男については、「犯行のほとんどを否定して反省していない。被害者との和解もならず、被害回復のため何の努力もしていない」と判断した。

 趙恵連九段は本紙の電話取材に、「ストーカーがとても怖くて、裁判にも行けなかった」「実刑判決には感謝しているが、刑期が終わった後、またストーカー行為に遭うのではないかと思うと恐ろしい」と語った。

チョ・ユミ記者
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