今回の共同声明には、「マーク・エスパー米国防長官は現在の連合軍司令部に関連する作戦環境の変化を考慮し、韓半島(朝鮮半島)と域内の状況に対応するため作戦計画と同盟手続きを最新化しようという連合司令官の努力に支持を表明した」という内容が盛り込まれた。これは昨年はなかった内容だ。連合軍司令部を韓半島有事以外の米国または北東アジア有事にも活用しようとしている米国側の意図がうかがえるとの分析もある。
事情に詳しい外交消息筋は「今回のSCMで米国側が強硬な姿勢に出たのには、ロバート・エイブラムス在韓米軍司令官(韓米連合司令官)がこのほど米軍首脳部に会って、在韓米軍の訓練与件の問題などについて強い不満を吐露したことが大きな影響を及ぼしたと聞いている」と語った。エスパー米国防長官が15日、ヘリテージ財団の討論会で、「1950年の韓国戦争(朝鮮戦争)初期、米軍は北朝鮮に敗北した経験がある。これは戦闘準備を完了できなかった時の代償がどれだけ大きいかを示している」と述べたのも、同じ脈絡だと解釈されている。