与党の反応もますます冷ややかになっている。康京和長官の配偶者の「コロナ外遊」について、李洛淵(イ・ナギョン)共に民主党代表ら与党の要人たちも「不適切だった」と、沈相ジョン(シム・サンジョン)正義党代表は「政府の方針に基づいて極度の自制と忍耐で新型コロナウイルスに耐えてきた国民を侮辱した」と言った。国民の力などの野党は「ソ一等兵(韓国語でソ・イルビョン=秋美愛〈チュ・ミエ〉法務部長官の息子)の後継者は李一ビョン(イ・イルビョン)」と康京和長官の辞任を要求した。
専門家らは、康京和長官をめぐる問題の本質について、道徳性の問題と不十分な業務能力が複合的に作用した結果だと見ている。康京和長官は就任時の「偽装転入」問題をはじめ、最近でも複数住宅所有騒動など道徳・行動に関する問題で何度も批判されたが、どれ一つ取ってもきちんと説明していない。同長官は所有する複数の住宅を首相が売却するよう指示したのにもかかわらず、今も2軒の住宅を所有している。外交部ではこの3年間に「しわだらけの太極旗(韓国国旗)事件」「儀典上のミス」などさまざまな芳しくない事件が発生しており、「組織の規律がたるんでいるのではないか」とも指摘されている。それでも、政府とその周辺では、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領の寵愛(ちょうあい)を受けている康京和長官は問題が相次いでも『K5(康京和長官が大統領と共に5年の任期を満了するという意味)』になるだろう」との見方が多い。