【朝鮮日報コラム】傍若無人な中国のオーストラリアたたき

中国経済への依存度高い豪、「コロナ調査」への言及機に報復される
豪も負けずに真っ向勝負…韓国も手本にすべき

 オーストラリアの対応の仕方は韓国とは異なる。スコット・モリソン首相は中国の相次ぐ圧力に「我々の価値観を強制的に売り飛ばすようなことはしない」と述べた。オーストラリアはスパイ活動の疑いで中国人の学者たちのビザ(在留資格)を取り消し、オーストラリアにいる中国メディアの記者たちの宿泊先を同じような容疑で捜索した。中国企業によるオーストラリア企業買収計画を、国益に反するとして阻止に乗り出した。中国政府がオーストラリアの州政府と単独契約を結ぶことを阻止する法案を作り、中国の影響力がこれ以上浸透することを防ぐ策を講じた。

 THAAD騒動から4年、わが政府は何も学んでいないようだ。安全保障は米国との同盟に依存し、経済は中国に依存できるという見方が横行している。しかし過去2年間の貿易戦争、ファーウェイ(華為)をめぐる摩擦、中国排除をもくろむ米国の経済繁栄ネットワーク(EPN)構想において、政治と経済の境界は不明瞭だ。このような時期に政経分離は戦略にはなり得ない。平和な時代にならかろうじて通じるかもしれなかったが、今の時代には韓国の虚妄の望みにすぎない。さらに中国は周辺国に対し、政治と経済を分けて考えるつもりは毛頭ない。オーストラリアは政治と経済が一体であることを理解して中国に対応している。オーストラリアを注意深く観察すべき理由がここにある。

キム・ジョンフン記者

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