母親不在時に家でオンライン授業の小学生兄弟、ラーメンを作ろうとして火事

昼ごはん食べようとして火災、意識不明…119に「助けてください! ゴホゴホ…ここは…」

 兄弟はしばらく世話をしてくれる人がいない状態で過ごしていたことが分かった。消防当局は「母親Cさんは前日から家にいなかったことが分かっている」と話す。Cさんは、子どもが学校に行けない間、家庭で保育が必要な子どもたちのために提供されている緊急ケアサービスも申請していなかった。弥鄒忽警察署によると、Cさんは子どもを虐待したり、放任したりした疑い(児童福祉法違反)で在宅起訴され、先月検察に送致されていたという。警察関係者は「Cさんが子どもを放置するという近所の人の通報が数件寄せられていた」と明らかにした。仁川市児童保護専門機関でも先月、仁川家庭裁判所に「Cさんはうつ病や不安といった症状を見せ、子どもたちを放任する恐れがある」として分離・保護命令を請求していた。だが、裁判所は「子どもたちが母親と離れて暮らすことを望んでおらず、隔離よりも心理カウンセリングをすべきだ」として請求を棄却していた。このため、児童保護専門機関は火災当日の14日にも再度、裁判所に分離・保護命令を請求していたとのことだ。

 16日に訪れた兄弟が暮らす集合住宅2階は玄関のドアさえ焼け落ちてなくなっていた。内部は真っ黒で、原形をとどめていないほどだった。ガスレンジが置かれていた台所の方が特にひどく焼けていた。家の中は焦げ臭いにおいが充満していた。この日、会ったある住民は「母親は仕事のため頻繁に家を空けていたようだった」「兄弟2人で仲良く手をつないで歩く姿をよく見ていたが、このようなことになってかわいそうだ」と話した。

 A君は全身の40%にやけどを負い、弟B君はやけどの部位が全身の5%だが、臓器の損傷が懸念される状況だという。消防当局によると、兄弟は痛みに対する反応は見せているとのことだ。医療関係者たちはやけどによる痛みを懸念して兄弟の意識を強制的に取り戻そうとする試みを控えている。

 母親Cさんはソウル病院の近くにとどまって兄弟の世話をしていることが分かった。弥鄒忽区は治療費300万ウォン(約27万円)を緊急支援する予定だ。仁川都市公社関係者は「A君家族のため弥鄒忽区崇義洞に新しい賃貸住宅を提供することにした」と語った。賃貸住宅保証金は「緑の傘子ども財団」の支援を受ける案を検討中だ。

■子どもが住みやすい国8位は韓国、日本は?

◆子どもが住みやすい国8位は韓国、日本は?

コ・ソクテ記者
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 母親不在時に家でオンライン授業の小学生兄弟、ラーメンを作ろうとして火事

right

あわせて読みたい