ソウル西部地検は14日、与党・共に民主党の尹美香(ユン・ミヒャン)議員を起訴した際、元慰安婦・吉元玉(キル・ウォンオク)さんに認知症の症状があることを利用して賞金を寄付・贈与させた容疑(準詐欺)も適用した。すると、尹美香氏は「ハルモニの精神的・肉体的主体性を無視したもので、慰安婦被害者たちを辱める主張だ」と反発した。
しかし、検察などを本紙が取材したところによると、尹美香氏とソウル・麻浦「慰安婦憩いの場」のソン所長=死亡=は既に2014年から吉元玉さんに認知症の症状があることを知っていて、自ら病院に連れて行って診断まで受けさせていたことが分かった。吉元玉さんは2014年7月、病院で受けた認知症診断検査で「確定的認知症」と診断される19点だった。さらに、2016年7月には「社会生活判断力損傷」に該当する重度認知症の判断を受けた。2018年7月に再び受けた認知症診断検査は17点だった。これは「経済活動の意思決定不可」という意味で、心身障害状態にあったということだ。
それでも尹美香氏とソン所長は2017年11月に吉元玉さんの口座に送られてきた女性人権賞の賞金1億ウォン(現在のレートで約900万円)のうち5000万ウォン(約450万円)を日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶財団=現・日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯〈正義連〉)に寄付させた。それ以降、尹美香氏とソン所長は2020年1月まで8回にわたって2920万ウォン(約260万円)を吉元玉さんから正義連などに寄付・贈与させた。