グーグルの幹部関係者は「検索量が増えているか、最近話題になった人物が検索結果の上の方に表示される可能性はある」と説明したが、文大統領のフェイスブックページの客観的な数値は高くない。
フェイスブックとユーチューブを分析するサイト「ビッグフット9」によると、16日午後3時現在、文大統領のフェイスブックページに「いいね」を押しているのは約80万人で、国内のフェイスブックページの中では166位だ。1位の家電流通大手ハイマート(約1296万人)は文大統領の16倍、アイドルグループBTS(約1152万人)は同14倍と大きな開きがある。文大統領のフェイスブックページのTAT(話題性指標)順位は114位だ。91位の許京寧(ホ・ギョンヨン)国家革命配当金党代表より順位が低い。
チョ前法相のツイッターアカウントの数値も高くない。国内のツイッター分析サイト、コリアン・ツイッターによると、16日午後3時現在のツイッターの上位10人の平均フォロワー数は約686万人だが、チョ前法相のフォロワー数は約104万人だ。1位はBTS(約2071万人)でチョ前法相の19倍、2位はアイドルグループBIGBANGのG-DRAGONさん(約886万人)は同8倍と大きく差が付いている。チョ前法相のツイッター内での影響力ランキング(芸能人を除く)は26位だ。朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領(2位)故・朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長(22位)より低い。
サイバー戦の専門家、ソン・ヨンドン教授(漢陽大融合国防学)は「グーグルのような信頼度の高い検索エンジンで検索結果の最上段に特定の人物が表示されれば、それだけで人々がその人物に対して持つイメージ自体を変えてしまう恐れがある。これを政治的に使ってはならない」と指摘した。
一部では、グーグルが最近、フェイクニュースや半独占騒動で各国政府から「公共の敵」と追い込まれ、政府の顔色をうかがった結果だとの声も出ている。シン・ミンス教授(漢陽大経営学)は「最近グーグルがユーチューブのフェイクニュースなど国内で物議を醸し、苦境に陥っている」として「先ごろグーグルが放送通信委員長との会合を主催するなど韓国政府の顔色をうかがっているため(グーグルの検索結果疑惑は)十分に提起可能な疑惑だ」と述べた。
グーグル・コリア側は「検索結果は独自のアルゴリズムに基づいて反映されている」と説明した。