保守系野党・未来統合党は22日、朴智元(パク・チウォン)国家情報院長候補者が過去に壇国大学に編入する際、学歴を詐称した疑惑があるとして、壇国大学の関連資料(コピー)を公開した。
国会情報委員会所属の河泰慶(ハ・テギョン)議員(未来統合党)はこの日、同党の国家情報院長候補聴聞諮問団会議において「朴候補者は1965年に壇国大学に編入するため、通ってもいなかった朝鮮大学法政学部商学科に通ったとする虚偽の書類を提出した」と指摘した。
河議員は「壇国大学に編入するには、別の大学で5学期を履修したことが認められねばならない」「しかし朴候補は2年制(4学期)の光州教育大学に通った。そのため壇国大学に編入しようと朝鮮大学に通ったように資料をねつ造した」と主張した。
河議員はさらに「朴候補者は2000年12月、自らの学歴詐称が後に暴露される恐れがあったことから、再び資料をねつ造した」「学籍簿の原本にテープを貼り、朝鮮大学法政学部商学科を、実際に通った光州教育大学へと再び変更した」と指摘した。
この頃、国会ではハンビッ銀行による違法融資事件に対する国政調査特別委員会が開かれており、前職の文化観光部(省に相当)長官だった朴候補者も聴聞の対象になっていた。
同じく未来統合党の趙太庸(チョ・テヨン)議員は「2000年の問題は権力型不正に近い」として「23歳で学歴を丸ごと詐称して大学に編入し、58歳で丸ごと経歴を偽造した方が果たして公職に就く適格者かどうか、質問をせざるを得ない」と発言した。
これに対して朴候補者は「こじつけであり、でたらめだ」とした上で「光州教育大学卒業と壇国大学編入および卒業は正式に発行された卒業証明書などで明確に確認できる。いかなる偽造もあり得ない」と反論した。壇国大学の学籍簿については「壇国大学で書類がどのようになっているかは本人も知らない事実だ」「壇国大学に抗議もした。壇国大学が手作業と電算化の過程で誤記をした点については(わたしが)明らかにする内容はない」と主張した。